ワンサくん

01.作品データ

■放送時期：1973年4月2日－1973年9月24日 月曜19：00～19：30
■放送局：フジテレビ系
■製作：虫プロダクション
■原作：手塚治虫
■企画：西崎義展、瑞鷹エンタープライズ
■チーフ・ディレクター：山本暎一
■作画監督：森田浩光・芦田豊雄・作画：進藤満尾、トミプロ、アニメルーム
■キャラクターデザイン：永島慎二
■美術：半藤克美
■背景：ジャック、小出英男、馬郡美保子
■撮影：原屋楯男、藤田正明
■編集：塚原瞳
■制作担当：柴山達雄、原田益次、佐藤洋
■主題歌：作曲 宮川泰
「ワンサカ ワンサくん」作詞:山本暎一 歌:ロイヤルナイツ、シンガーズ・スリー
「ママに逢いたい」作詞:日高仁 歌:ホーン・ユキ
「死なないでママ」作詞:日高仁 歌:天地総子、小原乃梨子
「ピンコラ音頭」作詞:藤川桂介 歌:ロイヤルナイツ、シンガーズ・スリー
「ミドリちゃん」歌:ホーン・ユキ

02.安彦氏の仕事

■原画 （11話「 ブータンのもててつらいよ」）

この作品を最後に虫プロは倒産したため、安彦氏の虫プロでの最後の仕事となる。

03.作品について

■ ワンサくんは、三和銀行（現：三菱東京UFJ銀行）のマスコットキャラクターとして手塚治虫氏によりデザインされたもので、名前も「サンワ」を逆さ読みして「ワンサ」ともじっています。

手塚治虫原作のマンガは「てづかまがじんレオ」1971年10月号創刊号から1972年2月号まで連載されましたが、途中中断のまま未完となっています。その後、1973年4月に、関西テレビ系制作でテレビアニメ「ワンサくん」が放映されています。ただしアニメ版には手塚治虫は関わっておらず、原作者として手塚氏のクレジットが入っているのみです。尚、この作品が旧虫プロが制作した最後の作品となります。

アニメ版は、21話までコミカル路線だったが、22話以降は生き別れになった母親を探すシリアスな展開に転調している。手塚治虫のオリジナルマンガをベースに生かしながら、ミュージカル調の演出を加え、一風変わった味わいが楽しめる作品に仕上がっている。