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安彦良和 (著)
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●安彦御大の2冊目の小説。まだ「シアトル〜」は未読なので、この作品が御大の小説初読みなわけだが、少々読みにくかった。何が読みにくいっていうと、ズバリ、神話の解説のところですね。コレは正直キツイ。 全体のストーリーの流れは複雑なものではないので、サクサク読み進めれるのだが、神話の固有名詞のオンパレードになると、途端に読むペースが落ちる・・・というか、眠ってしまう(笑) 比較的短いこの作品でも、数回眠りに落ちて読むのを中断してしまった。 この作品の神話はドゴン族の神話を援用しているらしい。調べてみたけど、ドゴン族というと、アフリカのマリ共和国に定着してる部族だそうな。(下に関連サイトをリンクしておきます) そういえば、昔なんかの番組でドゴン族伝説の特集してたことあったよーな気もしますね。 異星人が未開な古代地球人に文明を伝えたというシチュエーションが、安彦御大は結構お気に入りみたい。画集でイメージイラストにも描いてたり、「クルドの星」もそんなカンジの物語だったしね。SF好きな人にとっては、そういう未知な世界がたまらないのでしょう。 さて、内容についてですが、本の帯にも書かれているように、主人公ルウの「青春ファンタジーロマン」・・・??を描いているそうだが、結局最後まで読んでみても、何が言いたかったンですか・・・??と、悩んでしまいました。色々悩んだあげく、裏表紙の安彦御大の言葉どおり、ルウの青春冒険譚を描いたもので、深読みするような、お題目がある訳ではないんだと、考えるようにしました。そう思えば気楽に物語を楽しめますね。 途中までは起伏にとんだストーリーで面白いのですが、先に述べたとおり、神話の解説がイメージしにくいのと、「蒼い人」と呼ばれるノマド族と神話との融合描写、ルウが白金の剣に選ばれる訳など、非常にわかりにくい部分が引っかかり、、読むのが辛くなるところが多い。やはり文字ではイメージがダイレクトに伝わりにくいので、神話の描写、ノマド族の描写を中心にもっとわかり易くすれば、かなり改善できたのではないでしょうか。 それと、この世界では未開な地域と、開けた地域との文明差が激しいようです。一方では原始的な生活なのに、一方では銃を使ったりする。この落差が激しすぎて、少々戸惑いました(これもイメージしにくい) ラストについては、読んでみてのお楽しみなので書きませんが、なんでそうなるのか(そうしなければならなかったのか?)よくわかりませんでした。俺って馬鹿なんだろうか(笑) 決してつまらない作品ではありませんが、かなり読む人を選ぶ作品だと思います。 う〜ん、しかしこの自分の感想見直すと、どうにも恥ずかしい文章ですね。もう一度自分の中で整理しなおしてから、書き直してみます・・・。
【あらすじ】 ●鍛冶屋の弟子として生活する13歳のルウ。ある日、命を救ってもらった「蒼い人」と出会い、「アンマ・ギリの白金」でカタナ造りを依頼されたことから、彼の運命は狂い始める。
●ドゴン神話について詳しそうなサイトを集めてみました。 ・天文楽のページ>ドゴン族の不思議 http://member.nifty.ne.jp/KODA/index.htm ・ドゴン神話とシリウスの謎(※直リン) http://www.fitweb.or.jp/~entity/kodaibunmei/dogonzoku.html http://www.fitweb.or.jp/~entity/index.html(Home) ・世界の仮面(ドゴン族の仮面・・・ノマドの仮面のモデル?) http://www.hgpho.to/wfest/mask/mask-j.html
【書籍データ】
【イメージソング】 ●調べてみて自分でも目を疑ったんですが、この小説のイメージソングが存在しました。どんな曲なんだよ・・・うおぉぉぉ〜聞いてみてえぇぇ〜(笑)
【頭の整理】 ●この物語の神話部分は重要な部分を占めていながら、非常に複雑で難解です。同じような名前が出てくるので、余計に頭が混乱します。とりあえずキーワードをピックアップしながら頭を整理してみましょう。 ・キーワード集へ
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