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01.天の血脈について■月刊アフタヌーン2012年3月号より「天の血脈」がスタートしました。
「虹色のトロツキー」「王道の狗」に続く近代史3部作の集大成がここに!近代日本の政治から古代日本という国の成り立ちまでを問う、骨太の大河物語が始まる・・・というふれこみで新連載をあおるアフタ編集部。 第一話、時は1903年(明治36年10月) 日露戦争開戦の半年ほど前、満州と朝鮮半島を分ける、大河・鴨緑江北岸の町「集安」に日本からの学術調査隊がいた。彼らの目的は「好太王碑」、古代朝鮮半島の歴史、日朝関係を記したとされる碑文である。 東京帝国大学との共同研究「特別史跡調査隊」に参加し、「好太王碑」の調査に「集安」へと赴く主人公は「安積亮」18歳、一高生。引率する嬉田先生の元、拓本の準備に取りかかる学生達だったが、突然現れた馬賊に襲撃され、一同は拉致されてしまう。連れ去られた先には、何故かロシア風の軍隊が待ちかまえていたのだが、彼らは一体この地で何をしようとしているのか・・・? 52ページという数の割には話が進まないのは安彦さんらしい。嬉田先生が一人浮かれて騒いでいる様が長くてちょっとテンポが悪いか。中盤以降、馬賊が出てきて急展開となるのだが、雰囲気は「トロツキー」を彷彿とさせますね。まだ主人公のキャラも立ってないので、この先どうなるのか予想できず。大河ロマンってことで、次回以降の展開を期待したいですね。 ■第2話 満州で馬賊に拉致された安積達は、ロシア兵の拠点に連行される。スパイ容疑をかけられ拷問を受ける一高生達は命の危険に晒されるが、その夜謎の朝鮮人によって救出される。命からがら脱出する安積達だが、息つく間もなくロシア兵達が追跡を始める。 なんか、麗島の時も最初から延々と5話くらい追われながら戦っていたことがあったように思いますが、今回も細かい説明抜きにして脱出劇を延々描くんですかね?最初から「監禁」「拷問」という安彦王道コースが使用されてしまってこの先どうするの??。 ■第3話 満州で馬賊に拉致された安積達はロシア兵が駐屯する拠点で監禁、拷問を受けていた。その夜、朝鮮人クーリーに助けられ脱出する安積達一高生だが、ロシア兵達が追跡を始めるのだった。 機転を利かし、安積達を逃がそうと囮になる朝鮮人。しかしロシア兵の追跡から逃れることができず捕獲されてしまう。いよいよ命の危険が迫った安積達だが、そこに玄洋社・黒龍会 内田良平と名乗る男が現れる。 超絶な強さを誇る内田はロシア兵をバタバタとなぎ倒し安積達を救う。どうやら謎の朝鮮人を派遣したのも内田の指示だったようだ。再び碑文の地へと戻った安積はある女性と出会う・・・。 なんか、内田良平強すぎだろ・・・。結局一高生達は助けられるばかりで自分たちの力で工夫して立ち向かうとか、そういう場面は全くなくて残念。窮地に誰かがやってきて助けるのも安彦氏王道パターンの一つですが、少し工夫が欲しいものです。 話は振り出しに戻り、再び碑文遺跡の地へ。何だったのあの拉致事件は・・・、重厚歴史物語路線は好きだけど、3話消費して未だテーマが見えず。 ■第4話 話は振り出しに戻り、再び碑文遺跡の地へ。一人寝坊した安積は宿舎である女性と出会うが、いきなり何もしていないのに平手打ちの仕打ちに合う。慌てて碑文の作業現場へと後追いする安積。碑文の拓本取りに励み、ある程度の収穫を得る。その夜、碑文と朝に出会った女性に思いを馳せていると、場面は古戦場へと切り替わるのだった・・・。 ■第5話 安積の見た古戦場の夢は何だったのか?目を覚ました直後、張作霖一行が現れる。ロシアの南下に伴い緊張する一帯、内田は張作霖に日本領事館のある牛荘まで護衛を依頼し、ロシアを嫌う張はそれを受けるのだった ■第6話 好太王碑の碑文に書かれた時代、四世紀 那津磯鹿島へと場面は飛ぶ。イサナと呼ばれる青年が住む島に一隻の舟がやってくる。慌てて神宝である金印を奥の宮から隠そうと急ぐイサナだったが、道中で武内宿禰の子 葛城襲津彦と出くわしトラブルになる。 武内宿禰のもとに祖父イソラを案内することになったイサナ。大臣 宿禰が言うにはこれから海を渡り韓国を攻めるという。百済を援助するというのが大義名分なのだが、その水主としてイソラとイサナに舟に乗るよう指示するのだった。そして現れたのが息長帯比売命(神功皇后)だった。 第1巻が8月23日に発売予定です。 いやあ、なんか神功出てくるとか、急展開すぎますね。明治時代と過去の夢の世界とが行ったり来たりでなんか場面遷移がスムーズじゃなくて違和感が残りますが、古代編の話の方が俄然盛り上がるように思います。 第9話 奉天に向かう安積達だったが、その頃奉天ではロシア軍が再占拠しており不穏な状況が続いている。張と内田は一緒に行動することで目立つことを危惧し、安積達と別れることに。別れの際に内田は安積に機密文書を渡し、花行一という人物に渡すよう指示する。とまどう安積だが内田の指示を断る勇気もなく・・・ 不安を胸に、奉天へと入る安積だがロシア兵とのトラブルが発生する。 第10話 奉天へと入る安積だがロシア兵との小競り合いが発生する。そのトラブルとは無関係だとハナは声高に主張するがロシア兵に連行されそうになり、安積は正義感に駆られて彼女を助けようとする。その時碑文の拓本がポロリと落ちてロシア兵にさらに咎められる流れになったのだが・・・ 奉天で内田に託された手紙を花行一に渡す安積。その際、同行したハナは花行一に目をつけられる。日本に戻る大連の舟に乗るため、急ぎ荷をまとめる一行だったが、ハナがさらわれてしまう。 なかなか話が展開しませんね。そして話の先が見えません。一体この物語はどこに向かおうとしているのでしょうか・・・。 第12話 奉天でさらわれたハナを置き去りに、日本へと戻る安積達一行。舟の中で内田良平と再開した安積みは、内田につかみかかるが、逆に恫喝される。自身の非力さに船内で落ち込んでいた安積は、ハナの荷物を確認する。その中の写真を見て安積は涙を止めることができず、甲板へと飛び出すが・・・そこは古代世界へとつながっているのだった。 かなりダラダラとした冗長な展開の末、いきなり脈絡もなく古代のイサナの世界へとつながってしまうので、読み手とっては支離滅裂でちょっと苦痛を感じるレベルなんですが(苦笑)12話使って話の方向性がサッパリです。そろそろどうしたいのか、物語が進んでいる方向読者に示すべきなのでは? 第13話 東京へ生還した安積一行。東京本郷第一高等学校講堂では、田代が奉天での顛末をオーバー気味に演説、手代木が止めに入る場面も。安積は信州諏訪の実家に戻り、夢で見た古代の記憶(?)を思い出しつつ休暇を過ごしていた。父と共に戦勝祈願祭に向かった安積は翠と再会する。翠は内村鑑三の演説会に行きたいといいだし、安積は渋々ながら同行する。そこで安積は大杉栄なる男と出会うのだった。 古代の記憶と行ったり来たり、話が迷走していますが・・・第二巻が4/23発売予定です。 第14話 大杉栄なる男と出会う安積。その頃、東京には内田良平が舞い戻っていた。教授と石碑文について語る内田。碑文の趣旨は4世紀末に神功皇后による三韓征伐の客観的な証明なのだが、内田はそれでは困ると言い出す。三韓征伐に皇后が身重で出征し、十月十日を過ぎても産気を遅らせたという神話を史実に照らせば、応神天皇の本当の父親は誰になるのか・・・。その話の流れでは万世一系の皇族を臣の血で穢すことになると・・・。時代は流れ日露戦争が始まろうとしていた。 ■作品へのコメントは以下のアンケートページで ![]() コメントしたい方は、左上[back]ボタンで投票ページへ戻り、作品名左に投票チェックをいれ投票ボタンを押してください。コメントページへ移ります。 2012-05-06 shinji |
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