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機動戦士ガンダム THE ORIGIN
MOBILE SUIT GUNDAM THE ORIGIN
第15巻 オデッサ編 前

安彦良和(著)

機動戦士ガンダムTHE ORIGIN 15
機動戦士ガンダムTHE ORIGIN 15
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初出 ■月刊ガンダムエース 
(連載中:掲載内容は下記詳細データで確認下さい)
オススメ度 普通 ★★★☆☆ (オデッサ編)
出版データ詳細 出版データへ株式会社角川書店 角川コミックス・エース版
出版データへ株式会社角川書店 愛蔵版

見ちゃいられねえよ
ったく、てめえらああ!!

01.「オデッサ編」前について

第15巻「オデッサ編 前」のご紹介です。収録内容は以下のとおり。

 15巻前編
  ■06年11月26日VOL,053(01月号)
  ■06年12月26日VOL,054(02月号)
  ■07年01月26日VOL,055(03月号)
  ■07年02月26日VOL,056(04月号)

  ■07年03月26日VOL,057(05月号)

長い間のオリジナル展開でしたが、いよいよ物語は本編へと戻ります。膠着状態を打ち破るジオン軍のジャブロー進攻を退けた地球連邦軍は、ついにジオン地球侵攻軍の本拠地「オデッサ」へ進軍することとなった。

ホワイトベース部隊もこの地球上の雌雄を決する「大反抗作戦」に参加することになりますが、まずはオデッサ侵攻の手始めとして大西洋と地中海を分かつ「ジブラルタル海峡」を落とすため、連邦の艦隊はアイルランド沖へと集結、WB部隊もベルファスト港へ入ることに。かなり大回りにオデッサへ進軍することになりそうです。

一方、マッドアングラー隊へ配属されたシャアは、早々にWB部隊に遭遇しこれを追撃。ジブラルタルへの行く手を阻みます。

TV版からの主なチョイスは以下のとおり。ジャブロー編ではTV30話程度まで進んでいましたが、一旦戻ってスキップされていた「ミハル・エピソード」26話~28話をカバー。尚、オリジンでは先にジャブロー編を消化したためTV・映画版とは若干設定変更されている部分があります。

 ■第26話「復活のシャア」
 ■第27話「女スパイ潜入!」」
 ■第28話「大西洋血に染めて」

恒例のWB部隊の航路図は以下のとおり。今回はGoogleEarthの衛星写真を利用させていただきました。正確な航路は分かりませんが、一旦ベルファストのドックに入港してから、ジブラルタル攻略へ向かっています。その際ビスケー湾、サン・マティウ岬の西南西100Km付近を通過している描写があります(VOL,056オデッサ編IV参照)

WB航路図5

02.物語について

このエピソードは連邦軍の歯車に組み込まれることを拒むカイに、人間的な成長と、戦うことへの動機付けを与える重要なパートなので、話に肉付けしながらジックリ描いていただきたかったところでもあります。

特に、カイとミハルの心の揺れや、ミハルの幼い弟と妹との絆の部分に焦点を当てて、ジオンに利用され、戦場の片隅ではかなく散ってゆく残酷さを悲哀をもって描いてもらいたい。・・・が、物語はアニメ版にほぼ準拠した流れで描かれており、ストーリーを知っている人にはやや物足りなさを感じるかも知れません。

しかし、今まで脇役だったカイにスポットがあたるパートなので、カイはわりと男前に描かれています。今回カイに影響を与える女性「ミハル」、オリジンでは「ジャブロー編」が先に描かれたので、登場が危ぶまれておりましたがようやく出演。ただ、庶民的なお姉さんを演出するためか、表情が崩れて描かれる場面が多く、年齢設定を少しあげたのか、ちょっとオバちゃんぽくなってるような気もします。

一方、出ると思っていなかったモビルスーツ、ゴッグやゾック、グラブロが描かれているのでMSファンの方は嬉しいのではないでしょうか? もっとも、搭乗しているマッドアングラー隊のパイロットはそろいもそろって壊れているキャラばかりでしたが・・・(苦笑)もう少し知的なパイロットが相手ならWB隊にも善戦出来たかも知れないですね。

また、搭載しているMSが少ないために、シャアがゾックに乗るのか??といった場面も描かれて、読んでいてヒヤリとするところも。ちょっとした安彦アレンジですが、少々ジョークに走り気味か?

尚、WBにはスレッガー隊のジムが搭載されているのですが、それ以外にもタンクとキャノンも運用されているようです。今更機動力に劣るタンクはいらんのではないか?とも思えますが・・・まあ、ハヤトにはジムは似合わなさそうですしねえ。また、キャノンはジャブロー以降、手の部分(マニュピレータ)を改修している模様です。

人物面では、ちょっと早めにブライトとスレッガーのちょっとした衝突が描かれていて、スレッガーは進言などと言いながら、若い艦長(ブライト)を試すような感覚かな?ブライトは新顔になめられないように威厳を出そうとしつつ、ちょっと自信なさげなところをミライに見せたりと、二人の微妙な関係が面白い。実際にはスレッガーの方が戦場での直感は鋭いようで、ブライトの読みはズレていたわけですが。

しかし、ブライトの判断は時々疑うような時もあるよね?「メンテなんかいいかげんにして早くガンダムを出撃させろ!」ってセリフなんかは、気持ちが焦っている表現で書いたセリフなんでしょうけど、パイロット死なす気ですか(笑)

戦闘シーンでは、久しぶりのガンダム出陣。まさかやらないだろうと思っていたグラブロとの水中戦が描かれています。ガンダムをガンペリーに載せて運用したりと多少強引な展開もありましたが、ここは劇中でスレッガーを驚かせ「素人の考えることはコワイ」とセリフでこの状況をフォローしています。

一方でグラブロが跳ね回ったり(撃ってくれと言ってるようなものだけど)と躍動感ある演出もあり、安彦先生のMSファンに対する配慮が感じられますね。

あと、カイとミハルがガンペリーに乗るくだりは、無理やりもう一人のパイロット(マクシミリアンでしたか?)を降ろして、カイ一人でやるというのはちょっと無理がある気がしますね。でも、TV版のエピソードの流れでいくと、ミハルをガンペリーに何とか乗せないといけないので、しょうがないんでしょうけども。

それと、スレッガー隊のウォン伍長。ジャブロー編で新キャラとして登場したものの、まったく活躍する間もなく・・・、もうちょっとストーリーに絡ませてあげてもよかったのでは?ちょっと勿体無いキャラの使い方だなあと、感じます。

ミハルのラストシーンはアニメ版よりも「死」を感じさせる描写になっていましたが、そもそもミサイルのすぐ隣に発射装置がついているのはどうなんでしょう?、ガンペリーの設計ミスだよね。安全性をまったく考慮してないというか・・・。

と、いろいろ思い返してみると、オデッサ編・前に関しては、ちょっとした粗が多かったような気がしますね。最後のアムロの言い訳もアニメ版のほうが良かったように思いますし。まあでも、通して1冊読むとやっぱりこのエピソードはウルッとくる部分もあって、面白いエピソードだと思います。さて、オデッサ編・後はかなりの部分がオリジナルになるのかな?期待して続きを待ちたいと思います。

2007-05-26 shinji
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