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機動戦士ガンダム THE ORIGIN
MOBILE SUIT GUNDAM THE ORIGIN
第19巻 ソロモン編 前

安彦良和(著)

オリジン19巻 ソロモン編
機動戦士ガンダム THE ORIGIN (19) ソロモン編・前 amazonリンク
初出 ■月刊ガンダムエース 
(連載中:掲載内容は下記詳細データで確認下さい)
オススメ度 普通 ★★★☆☆ (ソロモン編)
出版データ詳細 出版データへ株式会社角川書店 角川コミックス・エース版
出版データへ株式会社角川書店 愛蔵版

俺は軍人だ、
ザビ家の伝統を創る軍人だ

01.「ソロモン編」前について

第19巻「ソロモン編 前」について。収録内容は以下のとおり。連邦軍の星一号作戦が着々と進む中、テキサスで大破したガンダムはペルガミノの浮きドックに収容され、モスク・ハン博士のもとマグネット・コーティングが施されようとしていた。

 19巻前編
  ■08年10月26日VOL,076(12月号) インタビュー
  ■08年11月26日VOL,077(01月号)
  ■08年12月26日VOL,078(02月号)
  ■09年01月26日VOL,079(03月号)

  ■09年02月26日VOL,080(04月号)
  ■09年03月26日VOL,081(05月号)

  ■09年04月26日VOL,082(06月号)

対応するTV版からの主なチョイスは以下のとおり。ストーリー構成は先にテキサス・エピをチョイスしたこともあり、ソロモン・エピと前後してしまっている。その関係で40話のモスク・ハン博士の件が逆戻り一部ソロモン編に回っている。アニメ版は短いエピソードなので、序盤はオリジナル・ストーリーで構成し補われている。また、1話36ページで短く描かれているため細切れ感があり、全体を通して物語のスピード感が相殺された印象を受ける。

 ■第35話「ソロモン攻略戦」
 ■第36話「恐怖!機動ビグ・ザム」
 ■第40話「エルメスのララァ」

恒例のWB部隊の航路図は以下のとおり。今回は第三艦隊が奇襲攻撃をかけた「マクナマラ岩礁」を巡っての攻防がメイン。敵を岩礁に集中させ、反対側で攻撃準備中である「ソーラ・レイ」から目をそらせる目的。WB部隊はこの作戦に連動し、ジオン後方戦力を叩く。尚、ガンダムはドッグで修理中。

WB隊 航路図


ソロモン編 攻略図

02.物語について

戦いは数だよ 兄貴!!

地上での激戦を制した連邦軍は、いよいよ宇宙の拠点「ソロモン」に対し、大反抗戦を仕掛けようとしていた。ソロモンの備えのために至急の増援を要請するドズルだったが、ギレン、キシリアは互いに牽制しあい、最低限の支援しか回そうとしない。

一方、テキサスで大破したガンダムは、ペルガミノの浮きドックでオーバーホールを受けていた。技術開発のモスク・ハン博士の主導により、駆動系を電磁気で包むマグネット・コーティングを施そうというのだが・・・。幸い軽傷で済んだアムロに、束の間の休息が訪れる。フラウの検査を受けつつ、久しぶりに話を交わす二人だったが、どこかぎこちない空気が漂う。心の距離が離れつつあるフラウの想いは?

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チェックポイントソロモン編スタートにあたり、安彦氏が語っていたように、ギレンとキシリアは、互いの勢力を温存すべく牽制し合い、口ぶりとは裏腹に満足な増援を出そうとしない。結果、ドズルを捨て駒にしようとしている描写が冒頭に入ります。しかし、ソロモンは軍事的にも重要な拠点ですから、ジオン軍的には陥落させるべきではないと思うのですが・・・、ここが落ちると連邦が一気に勢いづいてしまいますしねえ。ギレン等は、もう敗戦後の力関係を考えているということですかね?

さて、オーバーホールを受けるガンダムですが、ここでは、モスク・ハン博士が登場。アニメ版では安彦氏が病気で現場から離脱されたこともあり、テム・レイの体に適当な顔をのせただけという場当たり的なキャラクターが作られましたが、今回は安彦氏が改めてデザイン。アニメ版とは違って、大柄な巨人として再設定されています。見た感じ、ちょっと飄々と、ぬぼぉ~とした感じで、とっつきにくさがありますね。アムロとは同じ研究者肌という設定なので、互いにどう信頼感を深めてゆくのか?二人の会話がどのようにアレンジされるのか、興味深く見たいと思います。

また、フラウとアムロの関係も、ここに来て心の距離を感じるような描写がされています。アムロはフラウと距離が出来たことを認識しているけど、結局どうでも良さそう。自分の身の回りのことで気持ちがいっぱいといった感じ。フラウはアムロが自分の手を離れてゆくのを「大人になったから」と理解して、自ら距離を置いている感じ。一方で、大切なことも、もう自分には話してくれないアムロに寂しさを感じているような描写でした。後に、このフラウの心の隙間にハヤトが付け入るわけですね。
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今の俺にはミネバがいる!!

ソロモンの一角、「マクナマラ岩礁」で戦端が開かれた。家族と共に安息を過ごすドズルのもとにも一報が入り、胸騒ぎを覚えるのだった。

WB隊はドッグで作戦会議。第三艦隊とともにマクナマラ岩礁確保の作戦に投入されることに。ガンダムは修理中のため、アムロを残し出撃することになるが、置いてけぼりをくらうアムロの胸中には焦りがつのる。

モスク・ハン博士に、マグネット・コーティングの理論を確認するアムロだったが、実績のない技術の投入に、自分のガンダムが実験台にされると考えたアムロは、ハン博士にイライラを爆発させるのだった。

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チェックポイント冒頭、マクナマラ岩礁での戦いに、ザクレロ部隊が投入されています。ソロモン編スタート時に安彦氏がポスターを描いていましたが、そこに描かれているザクレロ部隊が話題になりました。予想通り、本編にもザクレロ隊が描かれましたね。ザクレロについてはオデッサ編で出てきたザクレロ・モドキでお茶を濁したと思っていたのですが、これはやはり、安彦氏のファンサービスなのでしょうか? しかし、このザクレロ、拡散砲などが搭載されジムを圧倒、意外な強さを見せています。ガンダムとの絡みが楽しみですね。

ソロモンではミネバ、ゼナと共に一時の家族団らんを楽しむドズル。昔話をしながら、ミネバと戯れるドズル。ここでは、ドズルの憎めない人の良さが描写されています。ゼナについては、軍人時代とかけ離れた印象なので、アニメ版に準じずにリデザインしてほしかったように思いますね。

一方ここで、「ペルガミノ」が登場。強欲で小心者である点はほぼ踏襲されています。アニメ版ではサイド6編で登場しており、カムランに紹介されて浮きドックを利用しようとしていました。尚、昔のロマンアルバムでの表記では「ベルガミノ」となっている。オリジンの「ペ」が誤植なのかは不明です。はて?どちらが正しいのでしょうね?

マグネット・コーティングの概要について、電磁力により関節部分を非接触で稼働させる技術であると、モスク・ハン博士がアムロに説明します。これはリアルな現実世界でも、風車など強磁石で滑車部分を非接触にし、摩擦によるエネルギーロスを無くす技術がありますよね。

しかし、この実績のない技術を投入し、ガンダムがモルモットにされることをアムロは拒否します。今更ながら「僕のガンダムなんだ!」と幼児退行してストレスを爆発させるアムロ。うーん、仲間に置いてけぼりにされる焦りから、自分をセーブできないほどストレスをためているという事なのでしょうが、今までの経験、心の成長をここで一気に台無しにした印象が残りますね。

終盤にきてアムロを幼児退行させた、安彦さんの真意はどこにあるのか? たった数か月で心の成長なんて出来ないよ、人間だもの。というメッセージなのでしょうかね?。
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私をシャアだと思って向かってきなさい!!

第三艦隊と合流すべく戦場へ向かうWB隊。メンテナンス継続中のガンダムとアムロは、ドックに残り待機となる。ドッグでは、マグネット・コーティングのテストが進行し、成功とモスク・ハンは判断するが、その時ガンダムが過逆流を起こし暴走。そして、アムロもまた待機中の苛立ちから、フラウやセイラと衝突、暴走する。

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チェックポイント電源落としたのに、電流の過逆流でガンダムがドック内で大暴れ。こんなところでエヴァのパロディなのでしょうか? それとも、ガンダムの秘められたポテンシャルが引き出されたことを表現しているのか? ハン博士が「獣」と表現しているから、まあ、後者なのでしょうけど。 しかし、あれだけドッグが破壊されているのに、ガンダムは無傷とは・・・さすがガンダリウム合金と言うべきか・・・?

一方、アムロは仲間に置いてけぼりをくらいヘソを曲げた状態。フラウに八つ当たりし、暴言を吐いて彼女を泣かせます。そして、仲裁に入ったセイラにもシャアの名前を出して噛みつく始末。手当たり次第に吠えるアムロ、前回から幼児退行が続行中のようです。終盤にきて、こんな嫌みなアムロを見るのは痛々しいのですが、何故こんなアムロに描いてしまうのか、これがアムロの本質なのか・・・安彦さんの狙いがよくわからない・・・。

この後アムロは、ガンダム暴走で重傷を負ったハン博士に会い、命懸けでメンテナンスに取り組む真剣な姿勢に感銘を受ける・・・アムロの表情を見て、私的にはそう受け止めました。

しかし、その後セイラの気遣いで、模擬バトルの申し出があり、それを受けたアムロが突然豹変、セイラに対し従順になるのですが、このコロコロ変わるアムロの態度にイラっときてしまったのは私だけではなかったはずです。

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ソロモンに陥ちろというのかッ!

遅れながら、グラナダからソロモンへと向かうキシリア。そしてキシリアのドロスへ接触するシャア。「星一号作戦」の今後の展開情報を持参したシャアとキシリアの密談が行われる。ソロモンを救出するか否か、その判断が今後の運命を決める鍵となる。ギレンの思惑を見透かすキシリアとシャア、互いの駆け引きが火花を散らす。

ガンダムのメンテナンスを終えたアムロ達は、WBへ合流すべく出立する。しかし、艦隊攻撃が熾烈を極める前線へ輸送艦は近づけない。迎えに現れたスレッガーのコア・ブースターに乗り、アムロはガンダムと共にWBへとたどり着くが・・・。

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チェックポイント連邦主力艦隊の攻撃が激しくなる中、遅れながらもキシリアは、ドロスで支援に駆けつけようとしていた。しかし、そのドロスに駆けつけたシャアは、ソロモン陥落後に連邦がどう動くのかをシミュレーションしてみせる。

「その後」の戦力ではジオン本国を叩く線が濃厚であるが、戦争継続に嫌気がさしているデギン公がその時にどう動くのか、不確定要素を指摘する。また、ギレンの準備するソーラ・レイ計画、温存された兵力・・・、ギレンの先を見据えた動きを認識するキシリアに、シャアはソロモンを救出すべきか否か、判断を迫る。

キシリアはこの時点で、シャアの正体には気づいている様子。その上で、ギレンにつくか自分につくかを暗に迫るキシリア。狐と狸の化かし合いが面白いですね。

そして、いよいよ主戦場に舞い戻ったアムロ。死ぬかも知れない戦場に舞い戻るのに嬉々とした様子です。アムロはかなりズレた感覚になりつつあるようですね。しかし、舞い戻ったWBの格納庫には横たわるボールやキャノンの機体が・・・、戦況は思わしくないのでしょうか?
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国中の物笑いになるわっ!!

WBへと舞い戻ったアムロだが、後部ハッチには僚機の残骸が・・・、そしてザクレロに追われるボールの姿が目に入る。すかさずフォローに入るガンダム。デミトリー軍曹操るザクレロ対ガンダムの戦闘が始まる。

ソロモンから遠く離れたエリアでは、連邦軍の新兵器「ソーラ・レイ」の準備が着々と進みつつあった。進捗状況は85%程度だが、時間を重んじるティアンムは攻撃を命じる。

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チェックポイントマグネット・コーティングの効果をここで確認。意外と機動力のあるザクレロでしたが、やはり主人公属性のついているガンダムの前に敵ではありませんでした。デミトリー軍曹が登場するのはご愛敬でしょうか。

さて、ここではボールが出てきましたね。動く棺桶状態のボール自体、登場しないと思っていましたが、これもファンサービスの一環なのでしょうか。しかも、ハヤトがボールのパイロットにされているし(苦笑) 劇場版ではキャノンに乗れたのに、オリジンではボールとは・・・なんというか、扱いが哀れすぎるキャラクターだな。

そして、いよいよ「ソーラー・レイ」の照射攻撃が始まります。ソロモンが灼かれる描写は、ややCGエフェクトによるぼかしが入っているのでしょうか。突然の未知の攻撃に、ドズルが呆気にとられる表情がよかったかも。
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いけ、ゼナ!ミネバとともに!!

ソロモンが焼き尽くされる中、最後の覚悟を決めたドズルは、ゼナとミネバをグラナダへと出立させる。同時に、総攻撃をかける連邦軍、そしてWB隊。アムロにライバル心を燃やすハヤトは、再びボールで出撃しようと奮闘する。

一方、被弾したスレッガーは、戦場を離れWBに一旦帰還する。その様子に動揺するミライ。そして戦闘の最中にもミライを気遣うブライトは、ミライに休憩を指示する。スレッガーの様子を確認しにパドックへ向かうミライだが・・・見つめ合う二人の間に一瞬心が通じ合う・・・。

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チェックポイントいよいよソロモン戦も終盤、連邦の新兵器投入で戦況が一気に傾きます。追い込まれたドズルは、それでもサバサバした様子。兄妹に裏切られ、諦めの境地なのでしょうかね。ドズルの最後の足掻き、ビグ・ザム起動は後編へ。

そして、WBに咲く小さな愛の花。ミライとスレッガーのラブシーンが展開。わりとページ数を費やしてタップリと描写されています。哀れなのは気遣ったブライトでしょうね・・・。

でも、ミライがスレッガーに抱く愛情、そこまでに気持ちが至る経緯が抜け落ちたままなので、ミライの感情が唐突に感じるのは残念なところ。読んでいても感慨も沸きませんし、感情移入もできないなあ・・・。サイド6から間が開くので、エピソードを入れる必要があるかもと、事前インタビューでも語られていたのですが、考えるのが面倒になったんでしょうかね?肝心な部分だったので、ここはもう少しオリジナルエピソードが欲しかったところです。

さて、後編はいよいよビグ・ザム起動、ソロモン編クライマックスです。後編も6話構成だと、ちょっと尺がありそうなので、オリジナル・エピソードが加わるかも知れませんね。20巻・後編は2009年12月発売予定です。
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2009-06-26 shinji
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