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機動戦士ガンダム THE ORIGIN
MOBILE SUIT GUNDAM THE ORIGIN
第16巻 オデッサ編 後

安彦良和(著)

機動戦士ガンダムTHE ORIGIN 16
機動戦士ガンダムTHE ORIGIN 16 オデッサ編・後
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初出 ■月刊ガンダムエース 
(連載中:掲載内容は下記詳細データで確認下さい)
オススメ度  ★★★★☆ (オデッサ編)
出版データ詳細 出版データへ株式会社角川書店 角川コミックス・エース版
出版データへ株式会社角川書店 愛蔵版

ジオニズムの理想なぞ
白磁の名品一個にも値しないのだよ

01.「オデッサ編」後について

第16巻「オデッサ編 後」のご紹介です。収録内容は以下のとおり。1話あたりのページ数が減り、若干のカラーページ増があったり、紙質が変わったりといろいろありましたが、結果的には6話に及ぶ長編となりました。オデッサでの緒戦となる「ジブラルタル海峡戦」を制した連邦軍。いよいよマ・クベの居るオデッサへ向け全軍が進撃を始める。連邦の進撃を迎え撃つマ・クベの秘策とは?

 16巻後編
  ■07年04月26日VOL,058(06月号)
  ■07年05月26日VOL,059(07月号)
  ■07年06月26日VOL,060(08月号)
  ■07年07月26日VOL,061(09月号)

  ■07年08月26日VOL,062(10月号)
  ■07年09月26日VOL,063(11月号)


TV版からの主なチョイスは以下のとおり。と言っても一話だけしか思い当たらない・・・。オデッサ戦のエピソードは元々TV版でも少なく(映画版なんて一瞬で終わったような)、トリプルドムのエピは先に消化済みですし、Gパーツの補給やブライトの過労ダウンエピソードも無しの方向なので、安彦オリジナルストーリーが大部分を占めています。

 ■第25話「オデッサの激戦」

恒例のWB部隊の航路図は以下のとおり。レビル将軍本隊はライン河を越え、旧ドイツエリアを東進。WB部隊は遠回りになるが海上部隊を援護しつつ東へ急進、コーカサスを越えてジオンの背後に回り退路を断つ作戦だ。(VOL,058オデッサ編VI参照)

WB航路 オデッサ編・後

02.物語について

序盤はシャア離脱エピソード。ジブラルタルの「ヘラクレスの柱」でただ一機しんがりとして残った「赤いザク」。制圧に向かう連邦軍ジム部隊はいずれも全滅。WB部隊はジブラルタル攻略に遅れた責任を問われ、このザク退治を命じられるが・・・。

ポイントスレッガー隊もここで一気に全滅。相手がシャアとはいえ、これは情けない・・・。スレッガー隊メンバーも、もっと活躍して見せ場が欲しかったところなのですが、キャラ立ちする以前に早々にストーリー上から抹殺される始末。前から言ってますがあまりにも勿体ないキャラの使い方です。

それと、シャアがオデッサ戦?そんなの関係ねえ、みたいに好き勝手に戦線離脱してしまっていいものなのでしょうか。ジブラルタルで、自らしんがり務めてジム隊を壊滅させ、一応の功績を挙げたこと、専用機体を失ったのも戦線離脱の言い訳とする材料(計算の内)だったのかな?計算だとしても真剣に戦ってアムロに負けてたけど・・・。

あるいは、マ・クベはキシリアの息がかかっているけど、ジオンの組織的にはギレン配下で、シャアはキシリア直属なので、オデッサ戦に手を貸す必要なし、となったのかな?いずれにしても脳内補完する理由を考えたけど苦しいね~。

あと、シャアがドダイに飛び移るシーン。あれはどう考えても着地出来ずに転げ落ちてしまうだろう(笑)、トニーがこのシーンをパロディで描いたところをどうしても想像してしまうのだが、皆さんも同じではないだろうか?

ジブラルタルを出たWB部隊は、カッパドキアを越え、ヴァン湖周辺に東進しつつあった。新たに補給されたコア・ブースターに乗り、スレッガーとセイラが偵察に出るが、ドップの連隊に遭遇、戦闘となる。また、一方でこの空戦の情報を嗅ぎつけたドム二個中隊がWBに迫りつつあった。

ポイントここでコア・ブースターが登場。やはり「Gメカ」登場は無理だったようですね。前回でジムを失ったスレッガーがこれに搭乗します。また、配置換えに伴い、セイラが通信士からコア・ファイターのパイロットに(通信士にはフラウが変りに配属)抜擢、後のエピソードへの準備も怠りません(まあ当然の流れでしょうけど)

今回はドップとの空中戦が格好良くて興奮なのですが、一方でセイラの表情や逃げまどう姿が妙にエロかったような・・・グッジョブ(?)です安彦先生。それと、ドム軍団出現もわりとインパクトありました。ただ、ここでドム軍団出しちゃうと、宇宙に上がった時、コンコンが困ってしまうと思うのですが・・・。

セイラ救出に向かうガンダム&コア・ブースター。これを発見したドム軍団は、マッシュの敵!と、追撃開始。ヴァン湖の畔での戦闘が始まる・・・。

ポイントガイア、オルテガがリーダーとなり、Wジェットストリームアタックを仕掛ける。けど、もはやガンダムの敵ではなく、バッタバッタと斃される呆気ない最後。うーん、ドムが機動力に優れたMSとはいえ、扱うパイロットが未熟だと戦力としては劣ってしまうとうことなのでしょうかね?

ガンダムたった一機にあまりにも不甲斐ないガイア&オルテガ・・・、前回ドム軍団登場時には非常にテンション上がっていたのですが、あまりの呆気なさに読んでて全然燃えなかった。個人的には、ここらはWB部隊との連携を取り、苦戦しつつも総力戦で右翼を突破!としてもらったほうが良かったかな。アムロ&ガンダムの神がかった強さを表現するのは宇宙に上がってからにして欲しかった。

主戦場ではジオンの旗艦「ダブデ」と、連邦の旗艦「モルトケ」との砲撃戦が始まっていた。WB部隊には砲艦「モルトケ」護衛の指示が出る。一方、マ・クベはギレン直々に背水の陣であることを告げられるが、既に手はずは済んでいるとほくそ笑むのだった。

ポイントいよいよ主戦場オデッサで戦いが始まる。「モルトケ」に集中する攻撃、ジム軍団とザク軍団との激突を「哀戦士」の歌詞をバックに描かれる。このあたりの歌詞をのせちゃうセンスはどうなのよ?、という賛否はあるでしょうけど、個人的にはバックに流れる歌詞よりも、ワラワラと入り乱れて乱戦となっているMS戦のほうが気になってしまって(まるで戦国武将が入り乱れて戦っているような)

MS自体、接近戦用途ではあるのだけど、あれだけ混戦になると作戦がどうたらとか、もう関係なくなって指揮系統が麻痺してそう。時間はかかるだろうけど、もう少し戦略的な戦いの場面を描いて欲しかったなあ、と。

モルトケに群がるザク軍団、それを護るジム軍団とが激突している頃、「ダブデ」では一機の爆撃機が発進しようとしていた。その機体が抱える爆弾には「核」のマークが・・・。一方、レビルの乗艦「バターン」ではエルランのスパイ行為が露見しようとしていた。

ポイントここで描かれる爆撃機、マーキングが「ザクレロ」を思わせます(笑)やはり宇宙編にザクレロは出せないだろうなと思っていたら、まさかこんな形で出てくるなんて!なんちゅーサプライズ。安彦さんグッジョブです!でも、この爆撃機、高速で飛ぶには空気抵抗高そうなんですけど。

それからアムロ、この主人公はいつまでもボンヤリしすぎ。物語も中盤終わりかけなのに、そろそろシッカリしろよ!と、ちょっと苛々がつのってきました。あと、爆撃機の「邪悪なイメージ」が安っぽすぎる感じがします。もう少しこのイメージ・シーンは練ってほしかったかな。小学生低学年向けの漫画でもないんでしょうから。

エルランについては・・・言葉が見つからない。ヘタレすぎです。どの道、死罪は免れないんだから、お前は泣いとらンと、もうちょい頑張れよ!!と言いたい。スパイ工作で暗躍する場面がもっと以前から緻密に散りばめられていれば、ストーリーにグッと深みが出てくるかと思ってましたけど、そんな場面はほとんど描かれず、いきなり露見とは・・・あまりにも期待はずれ。エルランのキャラクターが薄っぺらすぎて残念です。まあ、最後の泣き面には笑わせてもらいましたけど(苦笑)

ビッグトレーに迫る爆撃機、それを追うガンダム、果たして核攻撃を阻止することは出来るのか?

ポイントTV版での核ぶった切りを、形を変えて再現。うーん、正直このエピソードが使われるとは思っていませんでした。やっぱり「信管」ぶった切りには無理があるよ。事前に爆弾の構造図を承知していたわけでもないですし。アムロはニュータイプだから!という理由だけでは脳内補完は厳しい(まあ、無理矢理納得するしかないんですけどね)、エルランのスパイ・エピソードを膨らまして、別のエピソードを考えて欲しかったですね。

一方、敗戦の責を負い、退却戦に自ら出撃するマ・クベ。「ギャン」キター!、今回の見所は、マ・クベのセリフも良かったけど、出ると思ってなかった「ギャン」が描かれたことか。角無しグフと共に剣を振るうギャン、良いです!ガンダムと絡む場面はなかったけど、これはこれで格好良かったな。マ・クベの最後の花道も描かれて、彼も本望だったでしょう。安彦さんに贔屓にされてよかったね。

さて、一話ごとにはツッコミどころ満載だったのですが、通して読むと結構面白かったです。ただ、ストーリーの練度が落ちて、話がお子様向けレベルになってきている部分があるような気もします。このあたりのTV版エピソードをそのまま使うと、やっぱり苦しいかな。

それと、知将マ・クベの戦略がたった一つ「核攻撃」しかなかったというのが非常に残念。物量で勝る連邦軍に、真正面から砲撃戦でぶち当たるというのは戦略もくそもないような・・・。「ナポレオン-獅子の時代-」(著:長谷川哲也)なんかで描かれた部隊同士の駆け引きや、相手を出し抜く心理戦なんかをオリジンでも描いて欲しかったですね。まあ、話をまとめる尺の問題もあるでしょうけども。

さて、オデッサ編もこれにて終了。いよいよ次回は「ララァ編」、映画で言うと「めぐりあい宇宙編」にあたり、物語も後編へ突入します。どのように後編描かれるのか楽しみですね!期待して待ちましょう。

2007-11-23 shinji
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