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ぼくにはまだ帰れるところがあるんだ
こんな嬉しいことはない・・・ 01.「めぐりあい宇宙編」について ■第23巻「めぐりあい宇宙編」について。収録内容は以下のとおり。いよいよオリジンも最終刊となりました。宇宙要塞ア・バオア・クー攻略戦も佳境、大破したガンダムとジオングを捨て、生身で戦いを繰り広げるアムロとシャア。捕虜となったセイラは身分を明かしアルテイシアとしてキシリアに叛旗を掲げる。混沌とした事態の果ては? 23巻 ■11年02月26日VOL,097(04月号) ■11年03月26日VOL,098(05月号) ■11年04月26日VOL,099(06月号) ■11年05月26日VOL,100(07月号) ■11年06月26日VOL,101(08月号) ■対応するTV版ストーリーは、第43話「脱出」 安彦氏オリジナル展開が挿入されています。 02.物語について ■今こそ起ち上がりなさい! 差し違えるガンダムとジオング。大破した両機をモニターで確認したキシリアは、シャアの死を確信する。ア・バオア・クー内部では、アルテイシアがドノバン大尉を巻き込みキシリアに叛旗を掲げていたが、グラナダ部隊がア・バオア・クーに潜入、挟撃する形で叛乱を制圧しようとしていた。その頃、機体を失ったアムロは単身シャアを追いかける・・・。 ![]() ![]() ここで安彦氏およびGA編集部ブレインがやりたかったことは・・・、艦隊に壊滅的な打撃を受けた連邦側が、ア・バオア・クーの戦況をほぼ掌握したジオン側に何故逆転勝利できたのか?、その裏にはジオン内部での内紛があったから、としたかったのだと推測できますが・・・果たしてこのストーリーの仕掛けは成功だったのでしょうか? 正直なところ、「アルテイシアの帰還」のところは、セイラが、ままよ!と、流れに身を任せて叛乱に至ってしまうところまではいいとしても、その後あっという間にドノバン大尉が亡くなり、頭スカスカのマッチョ中尉が暴れているだけ・・・という、ストーリー展開が早くも行き詰まり、いきなりセイラは何事もなかったように叛乱部隊を置き去りに離れ、元のストーリーに戻っていくのはいかがなものか・・・?このあたりは激しく中途半端なオリジナル展開で、収まりが悪い。 この叛乱部分は、やるならもう少し丁寧にストーリーを展開して欲しかった。こんな半端な展開で途中でうっちゃる状態なら、原作に忠実な展開でも特に問題は無かったんじゃないか?と思えるのです。 ちなみに、ガイドブック3で安彦氏のコメントを見る限り、この場面はセイラが成り行きに身を任せた結果であり、アニメ本編では尺の問題から語られなかった、ご都合的なシャアとセイラの出会いまでを理由付けしてみた。うまくいったはず、と自信を持って語られています・・・。 また、ア・バオア・クー内部でのジオン同志のMS戦は、終始、団子状態で押しくらまんじゅう的な戦いです。要塞内部では通路も狭いですから、やむを得ない描写なのでしょうが、ジャブローやオデッサでのMS同志の戦いも、団子状態の合戦でしたから、もう少し戦術的な戦いを描写して欲しかったものです。 ![]() ■ガルマ、私の手向けだ。姉上と仲良く暮らすがいい・・・ 単身シャアを追うアムロは、ア・バオア・クー内部、ギレンのギャラリー部屋で対決する。MSでの戦闘なら互角以上に戦えるアムロだが、生身なら訓練を積んでいるものの方が当然強い。追い込まれるアムロは絶体絶命の危機、しかしシャアの眼前には、過去のトラウマが蘇っているのだった・・・。 ![]() ![]() そして、アムロを追い込んでいるはずのシャアが、「シャア・セイラ編」でのトラウマ(テアボロ邸で甲冑男に襲われた記憶)が蘇り、何故かヒステリックな錯乱状態になるなど、今頃になってそれはないでしょ・・・という、まさに悪夢の展開に。せっかくの肉弾戦シーンはギャグ漫画チックになってしまい、グダグダ感が漂います。ガイドブック3での安彦氏コメントでは、過去編が伏線になってうまく説明できた、と語っていますが・・・うーん、どうなんだろう?。 その後、肉弾戦でも相打ちになったシャア&アムロ。眉間に傷を負ったシャアは、憑きものが落ちたかのように穏やかな表情に。そして本来の使命を思い出したかのようにキシリアを追い、アニメ本編のストーリーに戻ります。ここも唐突にシャアの気持ちが切り替わりすぎて、奇妙な違和感があるんですよね。 だって、つい今まで「ニュータイプ対オールドタイプ」が真理だ!と憤っていたと思ったら、話の流れでマザコンパワー全開になりララァを奪った報復!などとアムロに私怨をぶつけ、かと思ったら急に元々のザビ家復讐に路線が戻っちゃうんだもの。短時間にあまりにも気持ちがブレ過ぎなんだよね。シャアは情緒不安定なのか??と思っちゃいましたわ。 最後にはシャアのバズーカ砲で、アニメ本編通りにキシリアを葬り去るところはまあいいんですけど、パープル・ウィドウ ![]() ![]() ![]() ■誰も一人では生きられない・・・ ア・バオア・クーに雪崩れ込む連邦軍。ジオン軍はついに指揮系統を失い、ドロスも失った今、彼らに抗うすべはない。生き残ったジオン軍兵士は脱出を急ぐ。そして、陥落するア・バオア・クーを見届け、WBクルー達も脱出する。そんな中、アムロが戻らず心配を募らせるクルー達。しかし、カツ・レツ・キッカの三人はアムロの声を聞き取っていた・・・。 ![]() ![]() そして「めぐりあい」の歌詞にのせて、エンディングシーンが・・・、終盤にきてグダグダ感が募りましたが、この場面までくるとやっぱり感慨深くて涙がこみ上げますね。 最後の最後はキッチリ締めてくれたのではないでしょうか。 ![]() 総括 ![]() ![]() 物語序盤からランバ・ラル編まではかなり燃えたのですが、ジャブロー編のMS団子合戦あたりからグダグダ展開が増えてきて、少し盛り下がってしまったように思います。しかし、オリジナルの過去編から再び盛り返し、後半はわりと駆け足に進みましたね。パート、パートではこちらが望んだ方向と違う展開に進んだり、必要だと思う場面や台詞が削られるとガッカリしたり、展開については文句を言いたいことも山ほどありました。 しかし、最初から最後まで安彦画で、毎月連載が10年間読めるなど、ファンとしては充足した楽しみが続いた期間でした。完結した後、毎月安彦さんの漫画が読めないのことが、いかに苦しいかヒシヒシと感じましたね。 2011年11月現在、オリジン外伝「アルテイシア0083」が描かれていますが、たまに外伝をチョコチョコ描いてくれると楽しいでしょうね。 また、心機一転、新たな作品がリリースされることを待ち望みます。 ![]() 2011-11-27 shinji
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